「着圧ソックスのhPaとは」と気になっている方に向けて、hPaという圧力単位の意味とmmHgとの換算、選ぶときの注意点をまとめました。
単位の違いで着圧の強さを見誤らないためのポイントも解説します。

着圧ソックスのhPaとは

着圧ソックスのhPa(ヘクトパスカル)とは、衣類が肌に与える圧力を表す単位で、医療現場で使われるmmHg(ミリメートル水銀柱)と並んで、市販の着圧ソックスの圧力表示によく使われる単位のことです。

  • hPaは市販の着圧ソックス、mmHgは医療用弾性ストッキングでよく使われる圧力単位
  • 1mmHgは約1.33hPaに相当し、数値はhPa表示の方が大きく見える
  • 10mmHgは約13hPa、15mmHgは約20hPa、20mmHgは約27hPa、30mmHgは約40hPaが目安の換算値
  • 「20hPa」は「約15mmHg」相当であり、mmHg表示の商品と単純比較すると圧力を強く見誤りやすい
  • 保険適用の医療用弾性ストッキングは、おおむね20mmHg(約27hPa)以上が基準とされる

hPaという単位の意味

hPa(ヘクトパスカル)は圧力を表す国際単位で、1hPaは100Paにあたります。
天気予報で使われる大気圧の単位(1013hPaなど)と同じ単位で、それを衣類が肌に加える圧力の表現に転用したのが着圧ソックスのhPa表示です。
RE:DAYの解説では、1mmHgは肌の上に500円玉を1枚置いた程度の重さに近いとされ、hPaに換算するとさらに具体的にイメージしやすくなります(出典: RE:DAY https://reday.jp/how-to/ )。

hPaとmmHgの換算表

mmHg hPa換算
10mmHg 約13hPa
15mmHg 約20hPa
20mmHg 約27hPa
30mmHg 約40hPa

RE:DAYの計算例では、足首の圧力が24hPaの商品の場合、24÷1.33で約18mmHgとなり、これは足首に500円玉を18枚分乗せた程度の圧力に相当すると説明されています(出典: RE:DAY https://reday.jp/how-to/ )。
同じ考え方を使えば、パッケージのhPa表示を1.33で割ることで、mmHg表示のおおよその目安を自分で計算できます。

なぜ商品によって単位が違うのか

医療用弾性ストッキングは臨床データや保険基準との整合性からmmHgで表示されることが多く、市販の着圧ソックスはhPaで表示される商品が多い傾向があります。
リンパレッツの解説によると、圧迫圧の表示・測定方法は国によっても異なり、同じ30mmHgでもフランス規格ではクラス3、ドイツ規格ではクラス2、アメリカ規格ではクラス1に分類されるなど、基準が統一されていません(出典: リンパレッツ https://www.lymphalets.biz/2023/01/15/弾性-着圧ソックスの規格-おさらい/ )。
同資料では、リンパ浮腫の圧迫療法で臨床的に最も多く使われているのはドイツ(RAL)規格のクラス2とされています。
単位だけでなく規格ごとの基準まで違うため、他社商品と厳密に比較したい場合は数値の出どころを確認することが大切です。

「20hPaは弱い」と誤解されがちな理由

東京血管外科クリニックの解説では、「20hPaと表示されている着圧ソックスは、実際には約15mmHg程度の圧力しかない」と指摘されています(出典: 東京血管外科クリニック https://www.tokyokekkan.com/efforts/stockings/ )。
hPaの数値はmmHgよりも大きく見えるため、「20」という数字だけを見るとmmHg表示の20mmHg(医療用に近い強さ)と勘違いしやすい点に注意が必要です。
単位をそろえずに数値だけで着圧の強さを比較すると、実際より強い、あるいは弱いと誤解する原因になります。

部位別の圧力の考え方

着圧ソックスは足首を最も強く、ふくらはぎ・太ももに向かって圧力を弱める段階着圧が基本です。
市販の着圧ソックス全般ではおおむね15〜36hPa程度で設計されている商品が多く、医療用は40hPaを超える設計のものもあります。
段階着圧の仕組みや効果の詳しい解説は「着圧ソックスとは?段階着圧の仕組みと選び方」も参考にしてください。

医療用の基準とhPa

医療保険の療養費還付を受けられる医療用弾性ストッキングは、圧迫圧がおおむね20mmHg(約27hPa)以上であることが基準とされています(出典: リンパレッツ https://www.lymphalets.biz/2023/01/15/弾性-着圧ソックスの規格-おさらい/ )。
市販の着圧ソックスでこの基準を超える製品は少なく、静脈瘤やリンパ浮腫の治療が目的の場合は自己判断でhPa表示の商品を選ぶのではなく、医師に相談したうえで医療用弾性ストッキングを検討することが推奨されます。
日常のむくみケアとして着圧ソックスを試したい方は「着圧ハイソックスおすすめ10選 運動にも普段使いにも」、就寝時の着用を検討している方は「加圧ソックスは寝る時にも履ける?おすすめ10選と注意点」もあわせてご覧ください。

目的別の考え方

  • 初めてhPa表示の商品を選ぶ人は、まず15〜25mmHg相当(約20〜33hPa)のミディアム着圧から試すと失敗しにくいです。
  • mmHg表示の他社商品と比較したい人は、hPaをmmHgに換算してから比較してください。
    hPaの数値を1.33で割るとおおよそのmmHgが分かります。
  • 医療用相当の強い着圧を検討している人は、自己判断でhPa表示の高圧品を選ばず、医師や医療機関に相談してください。

失敗例・注意点

  • hPaとmmHgを単位換算せずに数値だけで比較し、実際より弱い着圧を「強い」と思って購入してしまうケースがあります。
  • 逆に「20hPaだから弱いはず」と思って長時間強い締め付けを続けてしまうケースもあります。
    異変を感じたらすぐに使用を中止してください。
  • 海外規格(フランス・ドイツ・アメリカ)の表示をそのまま日本のhPa表示と比較し、圧力レベルを誤解するケースもあります。
  • 医療用相当の圧力を自己判断で長期間使用し、かえって血流を妨げてしまうケースも報告されています。
    強い着圧を検討する場合は医師に相談してください。

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よくある質問

hPaとmmHgはどちらが正確ですか

どちらも圧力を表す正式な単位で、精度に優劣はありません。
換算式(1mmHg≒1.33hPa)を使えば相互に変換できます。

hPaの数値が大きいほど着圧は強いですか

同じ単位同士であれば数値が大きいほど圧力は強くなります。
ただしhPaとmmHgを混同して比較すると強さを見誤るため注意してください。

医療用はmmHgで表示されるのはなぜですか

医療用弾性ストッキングは臨床データや保険基準との整合性からmmHgで表示されることが多いためです。

海外製品のhPa表示は日本と同じ基準ですか

国によって圧迫圧の分類基準が異なるため、同じ数値でも強さの分類が異なる場合があります。
購入前に換算値を確認してください。

着圧ソックスとは何が違いますか

着圧ソックスとは何かという基本的な仕組みや効果については「着圧ソックスとは?段階着圧の仕組みと選び方」で解説しています。
hPaはその圧力の強さを表す単位の一つです。

まとめ

  • hPaは市販の着圧ソックスでよく使われる圧力単位で、1mmHg≒1.33hPaで換算できる
  • 「20hPa」は「約15mmHg」相当のため、mmHg表示の商品と単純比較すると強さを見誤りやすい
  • 医療用相当の強い着圧を検討する場合は自己判断せず医師に相談することが大切です